企業に工場建設のためのソフト・ハード環境をご提供
新吉工業区のご案内及び企業誘致に関する情報
1.開発の経緯及び目標
2010年年末、台南市と台南県が合併して直轄市になってから台南への投資活動も活発化になってきている。海外に進出している台湾企業が台湾国内での工場建設用の土地取得を推進するための国の「海外進出台湾企業の国内投資促進計画」、法規制に準じた工場登録をしていない企業が合法的な工場用地を取得できる経済部の「未登録工場の経営合法化政策」という国の2つの政策に基づいて、直轄市である台南市も高効率で環境を配慮した工業団地の管理を進めている。その結果、これまで開発を進めてきた工業団地(柳営科技工業園区や永康科技工業園区及び樹谷園区)が提供できるスペースがなくなり、今後は工業用途の土地供給が緊迫してくると予想される。これらのことを鑑み、新たな土地リソースの提供や土地の経済価値の向上、工場用途への土地供給などを目的に、台南市は新吉工業区の開発案を再開し、産業発展を促し、雇用機会の提供及び地域社会の振興などの効果を期待している。開発完成後の新吉工業区は76.75ヘクタールの工場用土地を提供でき、伝統的産業の企業を集中させ、基礎的な産業を育成する効果が期待できるうえ、南部科学工業区及び台南、永康、柳営などの科技工業区と産業クラスターを形成することも予想される。
2.立地の説明
新吉工業区は台南市の安南区、安定区及び西港区の境界にある。公学路一段124巷より北側は安定区(非都市型土地)に、南側は安南区(都市型土地)に属している。全体の面積が123.26ヘクタールで、一番西側に嘉南大圳曽文渓(灌漑用水路)があり、南側の境界線にも排水路によって、東側も北側は道路によって工業区の域外と明確に区画されている。
道路台17甲省道の付近にある新吉工業区は交通アクセスが便利で、南方向にある台南市とは約8キロ、南西方向にある台南科技工業区とは約4キロ、北東方向にある南部科学工業園区台南園区とは約11キロ離れている。そして高速道路8号の台南支線新吉インターチェンジが東500メートルのところにあり、インターチェンジから東へさらに6キロを走ると高速道路1号とつながり、各方向へ移動する利便性が高い。
新吉工業区の所在地と交通路線網
3.新吉工業区の特徴と開発計画
新吉工業区は台湾で初めての汚水放流ゼロの工業区で、廃棄水はすべてリサイクルして再利用する。進出する製造業者は金属製品、基本金属、自動車部品、電子部品、機器設備、皮革・毛皮製品(以上の企業は製造工程の廃水排出を禁止)、食品、衣服・アパレル、樹脂製品などの9分野及び製造業(製造工程の廃水が発生しない)卸商、倉庫・ストレージ、情報・通信及び科学・技術サービスなどの4分野の低汚染と用水量が少ない企業を誘致対象としている。開発は2020年に完了しました。
新吉工業区の土地利用計画
4.インフラ・ユーティリティ
(1)道路
外部からは主に2つのアクセスがある。一つは敷地のエントランスから幅40m、長さ825mの道路で東にある17甲線(距離約300m)とつながり、もう一つは公学路一段124巷の道路を現状の10mから20mに広げ、東にある17甲線(距離約320m)と結ぶ。そして敷地内には幅30m、長さ約1,102mの南北方向の道路と工業区を囲む幅20m、長さ6,426mの道路を設ける。
(2)公共パイプライン
工業区の道路の沿い、洪水対策用の排水路、上水道、下水道、中水道、電信などのパイプラインを配置するほか、電力ケーブルとガスパイプラインもそれぞれ関連会社より敷設する。
(3)駐車場
駐車場は専用のスペース2箇所以外に、広場兼用の1箇所を予定している。
(4)運営事務所
工業区に入居する企業にサービスを提供する目的で工業区管理事務所を設置する。そして敷地内の広場、駐車場、公園も銀級のグリーン建築基準に基づき一体化してプランする。
サービス事務所
(5)汚水処理システム
平均1,030 CMD/日、最大1,290 CMD/日の汚水処理場に工業区内の廃水を下水道から集め、処理した後は敷地内の植栽への水遣りや道路の清掃に再利用する。
(6)景観・生態
工業区内には5箇所の公園を設ける。例えば、保育公園(コウライキジの生息地として)や運動公園、原生植物公園なども計画対象となっている。これらは入居企業の従業員の休憩空間としても利用できる。さらに、入居企業の出入り口の交通安全を確保するため、工業区の外回りと外部へアクセスの道路の両側も幅20mの緑地を設けることを予定している。
公園の計画コンセプト
5.産業用途土地の取り扱い
新吉工業区が企業へ土地を提供する際には国の政策及び審査ルールにより制限を設けている。より詳細な内容として、産業用地(一)に区分される土地のうち、80%の土地(59.38Ha)は土地価格の吊り上げ目的の売買を防ぐため、条件付きの形で売却しなければならない。すなわち、企業が土地を購入する条件として、土地が引き渡されてから2年以内に工場の建設を完成すること(使用ライセンス取得済み・建蔽率30%以上)、さらに土地が引き渡し後3年以内に工場登録(工場登録手続きが必要で、工場面積が購入した土地面積の20%以上を占めること)や商業または営業登録(工場登録不要なもの)を済ませなければ土地所有権の転移手続きが進められない。あとの20%の土地のうち、10%(7.42Ha)は賃貸方式で、10%(742Ha)は地上使用権設定登記の方式で企業に提供される。
工業区のインフラ建設は企業の工場・事務所建設と同時に進行させる。産業用地(一)類の土地面積は約74.23Ha、産業用地(二)類は約2.52Haある。敷地内の土地も開発の進捗に沿い6エリアに分けて公開販売する。すでに完売した第一から第四区を除く残り地区の賃貸料や設定地上権関連の土地の申請状況や賃貸説明書などは台南市政府経済開発局/ファイルダウンロード/工業団地支部のウェブサイトからダウンロードすることができます。条件を満たした需要家の方は公告の有効期間内に新吉工業区へ申請をお願いいたします。工場用土地の租入申込み先は売却期間内に新吉工業区服務中心。(住所:台南市安南区安新二路99号、電話番号:(+886)6-2555551)